野沢校スクール長|大池修司を知る
大事なお子様をお預かりするスクール長。
どんな人かしら。うちの子と合いそうかしら。気になりますよね。
過去の塾生とのエピソードを通じ、スクール長をひも解きます。
今回はトップ学習塾アカデミー野沢校スクール長、大池修司です。
自身も2人の子の父親
私自身にも2人の子がいます。高校生の長女と小学生の長男です。
子供と向き合うたびに、彼らが持つエネルギッシュで繊細な思いに圧倒されます。
いつまでも子ども扱いすると…やっぱりへそを曲げますね。人間対人間として、誠実に真摯に彼らの思いと向き合いたいと思う日々です。
「真面目過ぎて、伸びなかった」塾生との出会い
とても真面目で責任感も強く、やるべきことは誰も見ていなくてもきっちりやる女子生徒がいました。
コツコツ努力を重ねられることは素晴らしいことです。
そういう子になってほしい!という願いを持つ親御さんもたくさんいらっしゃることを、よく知っています。
ただ悩みは誰にでもあるもの。この生徒も例外ではありませんでした。
-『どうして思うように上がらないの?』
-『頑張っているのに、こんなに頑張っているのに!』
成績が全く上がらなかったわけではありません。
少しずつではありましたが順位は上向いていました。
本人は上がり方が自分の努力に比例していないように感じていたのです。
成績がグンと伸びなかった要因は、彼女自身の「生真面目さ」にありました。
- 全て完璧に仕上げようとするあまり、先に進めない
- 全て丁寧にやりたいため、時間がかかる。
- 暗記は完璧。「覚えること」が目的化しておりアウトプットに活かせない。
中3の1学期までは「一夜漬け」の学習でもテストは何とかなります。
中3の2学期からは、計画的な対策が必要です。基礎知識同士をつなげ、適切にアウトプットする実践力が必要です。
ここにこの生徒の“壁”が存在していました。
生真面目さを活かした勉強法に切り替える
私は心配する必要はないと伝え続けました。
彼女の頑張りと、努力できる才能と、そしてここまでの積み重ねを知っていますから、私は心底から信じました。
もちろん、精神論で突破できるほど受験は甘いものではありません。
取り組み方の改善が必要です。
私は彼女の生真面目さを活かした改善点を伝えていきました。
改善点はシンプルなものです。
間違えた問題に正解を書き込んで終わりではなく、「なぜその答えが正解になるのか?」と理解するようにする。
コツコツ努力が得意な彼女には、あっていたようです。表情が生き生きしてきました。
親御さんの心配を払拭することにも努めました。
お弁当を届けてくれた折に必ず今の取り組みをお伝えました。
取り組みの質が変わり始める、そして…!
冬。
机にはやることリストが貼られていました。
苦手だった理科も「できるようになった!」と笑顔になったり。
すっかり見違えた姿で、生き生きと目的をもって取り組むようになりました。
出願校決定の参考にされる大事な1月の総合テスト。
ついにやりました、自己最高順位です。
「無理かな…」と言っていた高校の合格圏内にも入ることができました。生真面目なコツコツ努力が実を結んだ瞬間です。
本番ももちろん合格。
高校に合格者番号が掲示される発表日朝8:30直後に、泣きながら合格を知らせる電話がかかってきました。
「親はやきもきするばかりでしたが、トップに行ってくる度にたくましく自信を持った顔つきになってくる娘を見て、トップは娘の心のよりどころなのだと確信しました」お母さまも目頭を潤ませながら、そういってくださいました。
今年も生徒たちの心に真剣に誠実に寄り添い、春の笑顔に向けて進みたいと思います。